前回の概要
キャリアコンサルタントのシバヤマ先生のもとへ相談に訪れ、日給2万円以上も夢ではない「専門家」という働き方を知った調査員M。「私も専門家になりたいっ」とシバヤマ先生に詰め寄るが・・・。
名古屋市在住のキャリアコンサルタント。
大手求人広告代理店で20年以上のキャリアを積んだ、「お仕事」のコンサルタント。シニアのお仕事事情、働き方事情にも詳しい、頼れる存在です。
先生、日給2万円の「専門家」、甘くはないんですね
うーん。日給2万円以上の「専門家」。魅力的なのはわかりますが、Mさんがなれるかというと、これから次第ですね。専門性を磨くというのが大前提ですし、新しい知識をインプットするための「お勉強」も必要です。
そういうことも視野にいれているかもしれませんね。実は私も、将来に備えて、資格取得の勉強をしていますよ。
ふふふ。それはまた別の機会に(笑)
Mさんのようにある程度の実務経験があるのであれば、今後は人に指導する、支援をするという経験も積んでいくといいかもしれません。たとえば、クライアント先に対して、研修をするとか。セミナーを開くのもいいかもしれませんね。
いいところに気が付きましたね。セミナーをやるにも、人に教えるにも、相応の準備が必要です。実は今、定年退職後にご紹介したような専門家やコンサルタントになろうという人って結構多いのですが、定年後に準備をはじめていては、実は遅いんです。
想像してみてください。たとえば、Mさんが公的機関の「専門家」募集に応募するとして、「こんな研修プログラムを用意しています」と言えればアピールになりますが、「これから作ります」ではNGですよね。依頼をいただいた際に、すぐに対応できるかが、成功の分かれ目になるんです。
もし、副業がOKなら、今のうちからコンサルタントや専門家としての実績を積んでいくというのもお勧めしたいところです。そのための準備として、まずはご自身の得意分野を見極めるために、キャリアの棚卸をされることも重要です。
それに、誰もがコンサルタントとして収入を得られるかというと、そうでもないのが現実かもしれませんね。コンサルタントの仕事は、シニアの方に人気ではありますが、思い通りの収入を得られる人は、そう多くはありません。それなら、手堅く収入を得られるお仕事を選ぶほうが賢いかもしれませんよ。
今回のまとめ
◆日給2万円も夢ではない「専門家」になるには、相応の準備も必要
◆シニアに人気ではあるが、誰もが「専門家」や「コンサルタント」になれるわけではない
◆本気でめざすなら、在職中から準備するべし!