(前回までのおさらい)
幻のコーヒーといわれるシベットコーヒーに果敢に挑んだものの、
豆の挽き方を失敗して撃沈した、我々調査員。
今回はリベンジ&感動の最終編です。
粗挽き、中挽き、インドネシア風…こうなったら何でもアリ!?
前回、コーヒーミルの調整をしくじった反省を踏まえ、
慎重に豆を挽いた結果、なんとか中挽き豆らしきものができた。
超粗挽き豆の時よりも、香りが良くなったという声も多く、
味への期待も高まる一方である。
前回同様、蒸らし時間やお湯の温度などに気を配りながら、
中挽きバージョンのコーヒーが完成した。
さて、以下は調査員の率直な感想である。
評価がどうしても「前回のアレと比べると…」という比較になってしまうのがアレなのだが、ひとまず「まあ、美味しいんじゃないの(上から目線)」という感想に落ち着いた次第である。
と、ここで終わらないのが我々調査員のしつこいところ。
最後は、極細で挽いた豆をカップに直に入れてお湯を注ぐという、インドネシア風の飲み方を試してみることにした。
さて、極細挽きとはいえ直にカップに入れてみると、やはり違和感がある。
お湯を注いだ後、粉末が沈殿するまで待てばいいらしいが、本当に沈殿するのだろうか…?
お湯を注いで、待つこと1~2分。
まったく変化なし。
このまま明日まで待っても、沈殿してやるもんか、
という雰囲気を醸し出している。
これは、きっと駄目だ…
早々とさじを投げた我々は、この不味そうなコーヒーを放置し、その場を離れた。
それから6~7分ほど経過しただろうか。
たまたま横を通りかかると、沈殿しているではないか!
ただし、沈殿してくれたのはいいが、
すっかり冷めているし、何より見た目に問題がある。
透明感は一切なく、大雨が降った後の濁流のようであり、
正直言って、とても飲む気がしない。
しかし、ここまでやってきた以上、飲まざるを得ない。
以下は、調査員の率直な感想である。
口の中に残る香りもいい感じ。
角がないまろやかな味で、コーヒーが苦手な人にもぴったり。
なんと、まったく期待していなかった
「極細挽きのインドネシア風」の飲み方が一番人気という結果になったのである。
シベットコーヒーはインドネシアでも作られているとのことなので、
現地の飲み方に従うのがベスト、ということなのかもしれない。
こうして、午後のひとときという表現では済まない、
長時間にわたるシベットコーヒーの試飲会は幕を閉じたのであった。
ちなみに、ナゴノ所長がこのレポートを読んで「ぜひ飲んでみよう」という気になったかどうかは、甚だ疑問である。
※「ぜひ飲んでみよう」という気になった方は、通販でも購入できるので、ぜひ試してみてください。