少子高齢化が進む中、シニア派遣に特化したビジネスモデルで成長を続ける「株式会社シニア東海」。最終回となる今回は、シニア派遣として働く心構えや、気になる収入面、Code 758.65読者へのメッセージなどを伺いました。
前回のシニア派遣で働くメリットや、働き方はこちら

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元気だから働くのではなく、働いているから元気。
それに尽きます。


―シニア派遣として働く心構えを教えてください。

派遣先の担当者は自分より若い人ですから、「昔の役職や地位、多岐に経験を積んできた」というプライドは脇に置いておいて、コミュニケーションを取りながら一緒に仕事を進めていこうという意識が大切です。「あいさつは自分から」「自慢話は1回まで」など、働く心がけについては弊社でも指導しています。中にはプライドが高くて派遣先とマッチングしなかったケースもありました。

―なるほど、プライドを捨てることが大切なんですね。では、もっとも気になる収入面について差し支えない程度に教えていただけますか?

設計職など特別な職種を除いて、ほとんどの方は時給で働いています。登録時に収入の希望を伺いますので、あまりにもかい離が大きい場合は、「ちょっと難しいですね」ということで登録に至らないケースもたまにあります。ただほとんどの方は年金と併用していますから、短時間勤務の場合は「月10万円くらい稼げればいい」といった感じで、お金にあまりこだわりのない方が多いですね。中には、「これから夏で暑くなるので、仕事量を減らしたい」という方もいます。
―収入面より健康面を気遣うのは、シニア派遣ならではですね。

派遣先の企業でも、当社員について気遣っている部分はあります。ただ、シニアですから体調を崩して病院に行ったら大きな病気が見つかったということがあったり、手術して3ヵ月ほど休養して復帰したという事もあります。また弊社では毎年の定期健康診断は100%受診してもらいますし。「食中毒に気を付けましょう」といった健康や安全に関わるお便りを給与明細と一緒に送付して、健康に対する意識付けを促しています。

―Code758.65読者はこれからシニア世代に向かっていく方がメインで、老後についてまだそれほど深刻に考えてない方も多いと思います。そんな読者に老後の心構えについてメッセージをいただけますか?

ひとつ言えることは、定年を過ぎても働ける機会があるなら、自ら喜んで働いたほうがいいということです。「もっと他にいい仕事があるかもしれない」「趣味や志向にあった仕事があるはず」と思っても、やはり65歳を過ぎるとなかなか難しいところがあります。現在の勤務先で再雇用してもらえるのであれば、ぎりぎりまで続けたほうがいいと思いますね。介護などでいったん職を離れなければいけないということであれば、弊社でお手伝いできる部分もあるかと思いますので、お気軽にお問い合わせください。

―心強いお言葉、ありがとうございます。弊社では、今後、プレシニア~シニアの起業についても積極的に取り上げたいと思っているのですが、高江洲社長は何歳の時に起業されたのでしょうか?

51歳の時です。1500人前後いる技術系派遣会社の役員や関連会社の代表も務めていましたが、やはり高齢社の上田さんとの出会いが大きかったですね。最初は辞めるつもりはなかったのですが、上田さんから色々話を伺う中で「これからの時代に合っているな」と共感するところがあり、これを自分の最後の仕事にしようと思い切りました。以前は数字に追われる日々でしたが、今は精神的にも安定していて、今が一番楽しいですね。元気だから働いているのではなく、働いているから元気。それが一番です。

インタビューを終えて
「たとえ役職定年を迎えても、正社員として働けるならギリギリまで働き続けたほうがいい」「元気だから働くのではなく、働くから元気」という高江洲社長のお言葉が身に染みます。収入と健康のバランスを取りながら、働けるうちは働き続けようと改めて思いました。
高江洲社長、株式会社シニア東海のみなさん、ありがとうございました!!